豊かさが空しさに変わるとき
姉は何も持たないで町を歩いていた
女性って何か持っている
何度かそういう姿を見て気になっていた
何だろう
聞くわけにいかない
ある日彼女がこういった
男の人って仕事やっていて空しいと思うことはないの
空しい 今流行の言葉だ
小説でも読んでるんだろうか
空しい 彼女の口から出てきた
何時も服装はばっちり決めている
だから家の中はぐちゃっぐちゃ
三十半ば 子供男二人
ハイソな生活
空しい
豊かな消費 これは微分回路的特性
その瞬間はいいが 積分回路的特性がない
こういういい気持ちを重ねていくと
人格や意識にある特性が作られる
加法群的に言うと
何時も楽しさを求めていると
楽しくないことが一つの回路となる
つまり楽しくないこと意識が強化成長する
これを打ち消す楽しい刺激が強化されねばならない
何時しか楽しくないことを
楽しいことで引き算する
これが差し引きゼロになるようであれば
刺激値として 意識はなんでもない
つまり空しさとして現れる
すると空しさを忘れる楽しさ
これが絶えず必要になる
この年頃の女性は何時も家にいない
どこかにいっている
楽しさに芯がない
寄る辺のない楽しさ=空しさ
大体今の女性は
この魔につかれている
これに必死にこらえて生きている
ハルキ流に言えば?
霊を必要としている!
単に幸福とか感動とかそういうものでない
それを越えたもの
芯のある満足
これを誰もが必死で求めている
私は彼女の叫びを聞いてしまったと思った
誰から見ての格好よく 豊かな生活
そこに満足はなかった!
この満足は乗法群にあり…
豊かな生活 よき生活でなかった
ただの生活だった!
